ー…
「えっ胡桃…!?どうしたのその目の腫れとクマ…」
「…あ、あはは…」
昨日は綾瀬くんと会うの気まずかったからすぐに寝ようとしたんだけどなあ……。
…俊くんの告白思い出して寝れなかったし、綾瀬くんと女の子のこと想像したらまた涙止まらなくなるし…。
だめだ。また泣きそう…っ。
「…胡桃、何かあった…?」
「…うう~。希ちゃあん~…」
「えっ泣いてる…!?とりあえず屋上行こっ…!」
希ちゃんがいると安心して、思わず涙が溢れた。
ー屋上についたら、柔らかい風が頬をなでて、気分が少し良くなったと思う。
涙も引っ込んだから、昨日の出来事を希ちゃんに話すと、
「ーーはあ!?あいつ、そんなことしてたの…!?」
「…うん。なんだか私が自惚れてただけみたいだから…」
「あいつ、ちょっと今から一発殴ってくる」と、今すぐにでも屋上から飛び出しそうな希ちゃんを慌てて止める。
「いやそんなはずないでしょ。クールどこいった…!?ってくらい胡桃にベタ甘だったのに…」
「慰めてくれてありがとう。私は大丈夫だよっ…。まだ綾瀬くんのことは好きだけど、いつかは平気になるはずだよ」
「…私はいつでも胡桃の味方だからね」
「…ふふ、ありがとう」
もう、希ちゃん大好きだ…っ。
ーー…
『胡桃ちゃん、いっしょにお昼食べない?』
『今日いっしょに帰ろ』
『ここのカフェ行かない?』
「胡桃、あんた愛されてるわねえ~」
「もう、茶化さないで…っ!どうしたらいいか分かんないんだもん…」
「分からないも何も、若宮俊は胡桃のことが好きなんでしょ?」
「うう…」
「じゃあ後は今の自分の気持ち伝えるだけじゃない?
申し訳ない気持ちでいっぱいかもしれないけど、これは胡桃がちゃんと言わなきゃ相手に失礼だと思う」



