クールな綾瀬くんと、秘密の愛され同居始めます。







「それじゃあ、始めましょっか」


「はいっ!」



私たちは、オムライスとコーンスープとサラダを作ることにして、



私はなんとオムライス担当。


とんとん、と包丁の音がキッチンに響く。



「胡桃ちゃん、料理できるなんてすごいわね~」



カップケーキもすごく美味しかったし、と笑顔で褒めてくれて、くすぐったい気持ちになる。



「えへへ、ありがとうございます」



最初の日に持ってきたカップケーキは、美世さんから大好評で、もう一度作ろうかな…なんて思っていたり。



……綾瀬くんからは何も言われてないんだけど。



料理はたぶん得意なほう。家ではお母さんをよく手伝っていたし、自分で作る日もあったから。


始めは難しかったけど、家族から「おいしい!」って喜んでくれる笑顔が見たくて頑張ったっけ。懐かしい…。





卵の布団をくるっとチキンライスにまとわせる。



「…よしっ!できた」



やった、オムライス完成!


サラダの野菜をぱぱっと切って盛り付けてテーブルの上に並べて…



「ふうっ!終わったわね~!」

「はいっ!」