父と母は戸惑いとと底知れぬ絶望と悲しみに包まれ泣き崩れた。 待ち望んだ我が子が意図せず殺人鬼(さつじんき)になってしまうかもしれないのだから。 隠し通すことも出来ず、親戚、周囲の住民に報告した。すると、たちまち町中に話が回り町の住民は全員、私の呪いを知っている。 なので、物心がついた時から、嫌われて避けられ続けた人生だった。 故意じゃなくても唇に触れてしまったら死んでしまうんだから、誰も近づきたいものなどいないだろう。