みんなから愛されたい。
でも、鬼の子だから愛してもらえない。
心の底にずっとあった想い。


私はずっと、愛されたかった。
誰からも愛してもらえないと思っていた。

幼い頃にぎゅーっと抱きしめて欲しかっただけなのに突き飛ばされたり、手を繋いでもらったことがなかった。私は鬼の子だから、両親からも愛されていないと思っていた。

———真実は、突き飛ばしたことも私に対しての愛だったのだ。


目の前のお母さんは、自分の過去の行いを後悔していて、肩を震わせて泣いている。