「200年前の女児の鬼の子は、『鬼の子に接物されたものは命を授かる』この呪いのせいで、欲のある人達に襲われたり、家臣達もたくさん亡くなって、悲劇が起きてしまった。その悲劇を繰り返さないために、"偽物"の呪いを、作り上げた・・・」
「長生きしたい"欲"のために、10歳の子に、大勢の人が襲いかかったってこと?」
「信じられないけど、そうみたいね。人の欲は怖いと改めて思い知らされたわ。この手紙が本物だとすると、茜が生まれた頃から言われ続けてきた『鬼の子に接吻された者は死す』この呪いは、作り上げられた嘘だということ」
幼い頃から言われ続けた呪いが、作り上げられた嘘なら、私は町の人から避けられたり、嫌味を言われたりしなくなる?
「でもね、お父さんとお母さんは、またこの200年前の悲劇が起きたら・・・。茜の身に危険が襲いかかってきたら、って考えたら、怖くて仕方なかったの」
200年前の悲劇がまた起きたら、長生きしたい欲を持った人たちが、私を襲いに来るかもしれないってことか。
考えただけで、恐ろしくて全身身震いがした。考えたくないけど、200年前に起きたのなら、令和の現在だって起こるかもしれない。



