鬼の子






私達は重い足取りで、病院へとやってきた。今日は土曜日で外来の診察が休みだからか、院内を歩く人の数は少ない。



「もう、来るな」と昨日言われた言葉が頭の中に、何度も浮かびあがってくる。


衝動的に来てしまったけれど、拒否されてしまうのではないか。と、恐怖心で心臓がギュッと締め付けられた。足取りもどんどん重くなっていく。そんな私を察したのか、背中をポン、っと後押しするように優しく叩いてくれた。


お礼を言う代わりに、うん、と深く頷く。
隣に光希が居てくれてよかった。



そのおかげで、またこの場に来る事ができた。