「今日が土曜日でよかった」
こんなボロボロの状態で、学校に行けるはずもない。休みだったことをありがたく思いながら布団に潜り込んだ。
頬を伝う涙と共に、睡魔が襲ってきた。
うとうと、と夢の世界に足を踏み込みそうになっていると、スマホから着信音が鳴り出した。
現実世界と夢の世界の狭間にいる私は、聞こえてくる着信音を無視する事にした。
無視してるのにも関わらず、何度も鳴り響く着信音。あまりにもしつこいので、痺れを切らした私は、不機嫌な感情を意図的に放って電話に出た。
「もしもし?」
「茜!外出るぞ!」
「いや、ごめん。
今は、そういう状況じゃなくて。本当ごめん。」
プツリと一方的に通話を切る。電話の主は光希だった。外に出る気になれない私は、誘いを断り布団の中へとまた戻る。
ドタドタと階段を登る足音が耳に届く。嫌な予感がする。私の嫌な予感は的中し、部屋のドアが力強く開かれた。
「茜!」
光希が部屋までやってきたのだ。従兄弟だからといって、勝手に部屋まで押し寄せるなんて・・・・・。
はあ、お母さん・・・——。と、家に招き入れたお母さんに嫌悪感を抱く。



