⋆⸜꙳⸝⋆
綱くんが学校を休み初めて5日目。
開かれた教室の窓からは、サッカーボールが蹴られる音、野球のバッドがボールを打つ音、生徒達の笑い声が飛び込んでくる。
私の前の席にいたはずの綱くんがいない。いつも座っていたはずなのに、空いている席を眺めていると、寂しい気持ちがとめどなく溢れてくる。
廊下の通路からは、吹奏楽部が演奏の練習をしている音が、遠くの方から優しい音で耳に届く。
いつまでもこの音たちを聞いていたくて、目を閉じて耳を澄ましていた。
「茜?」
自分の世界に入り込んでいた私を連れ戻してくれたのは、光希の優しい声だった。
「帰ろうか」
返事の代わりに、コクン、と頷いた。
告白もどきをされた後も、こうして一緒に帰っている。あの日以来、あの話題には触れることなく、今まで通りたわいもない話をして帰る。
ただ、このままではいけないような気もして、どのタイミングでなんと伝えればいいのか、迷っていた。
綱くんが学校を休み初めて5日目。
開かれた教室の窓からは、サッカーボールが蹴られる音、野球のバッドがボールを打つ音、生徒達の笑い声が飛び込んでくる。
私の前の席にいたはずの綱くんがいない。いつも座っていたはずなのに、空いている席を眺めていると、寂しい気持ちがとめどなく溢れてくる。
廊下の通路からは、吹奏楽部が演奏の練習をしている音が、遠くの方から優しい音で耳に届く。
いつまでもこの音たちを聞いていたくて、目を閉じて耳を澄ましていた。
「茜?」
自分の世界に入り込んでいた私を連れ戻してくれたのは、光希の優しい声だった。
「帰ろうか」
返事の代わりに、コクン、と頷いた。
告白もどきをされた後も、こうして一緒に帰っている。あの日以来、あの話題には触れることなく、今まで通りたわいもない話をして帰る。
ただ、このままではいけないような気もして、どのタイミングでなんと伝えればいいのか、迷っていた。



