鬼の子




「・・・・・いっ」

試合が再開された数分には、またボールが右肩に当たった。今度はさっきより至近距離なので、痛みは何倍も強かった。


敵のチームメイトは、痛がる私を見てニヤニヤと人の悪い笑みを浮かべている。

これは、故意でぶつけられてる。
そう認めざるを得なかった。


さすがの私も、わざとボールをぶつけられて、お咎めなしは悔しい。


でも、鬼の子の呪いがあるのに、試合に出た私が悪いのかな・・・・・。

戸惑いと肩の痛みで、心と顔が俯いてしまう。



「鬼王さん、保健室で休む?」

「大丈夫?」

バスケチームのみんなが心配してくれている。それだけで、心がジーンと温まっていくのが分かる。


「ありがとう。肩は・・・・・大丈夫」

動かすと肩に痛みがあったが、それよりも、試合を棄権した方がいいのか、戸惑いの方が大きかった。


私は俯き、他のメンバーも戸惑っている様子で頭を抱えていた。