「本当は、練習したかったんだろ?」 「・・・・うん、でも・・・・・」 「俺が特別に指導してやるよ」 「え、いいの?」 「ああ、俺の指導は優しくないけどな」 綱くんには、何もかも見透かされているようだった。 私を気にかけてくれたことが嬉しい。 嬉しくて顔は緩んでしまう。