球技大会に参加できるようになった私は、なんとか点数を入れてクラスの役に立ちたいと意気込んでいた。

バスケチームの練習はあるみたいだったけど、私が参加したら迷惑になるかな、と気が引けて参加できなかった。



「お前は、バスケの練習に参加しないの?」

「私が参加したら、迷惑なるかなって・・・・・」


そんな私の様子を気にかけてくれる綱くんに、私はどうすることが正解なのか分からず、顔が俯いてしまう。


「今日、時間ある?ちょっと付き合えよ」


そう言うと、私の返事なんて待たずに、そそくさと私の通学バッグを奪って歩いていく。


「・・・え、ちょっと待ってよ」

通学バッグを奪われたので、断る選択肢はなくて、後についていった。