哀…愛

あたしは

あのオトコが

誰なのか

知る必要がある…



てがかりは

あの声しかない

その声すらも

今では定かではない



あたしは

あの夢のシーンを

一生懸命思い出そうとした


すると

あの夢ではなく


なぜか

小さなアパートが

あたしの目の前に広がった




―――それは

 あたしが飛び出した


  忘れたはずの

      家だった―――