「髪染めようかなーとかないの？」
「ない。めんどくさい」
「まあ染めない方がいいよ。棗髪サラサラのツヤツヤだから」
「染めまくってるどこかのチャラ男よりはな」
「ちょおー！！俺のこと？ひどくねぇか棗〜！なあさりち」
ふと顔を上げればそこには金髪ピアスマン。
黒髪王子棗の対義語みたいなチャラ男さんの登場。
自称棗の心の友、柏崎 柊一。
自称だよ、自称。私と違って。
「さりちって私のこと？」
「そそ。俺の中で最近女の子に○○ちってつけるの流行ってんの」
「変なの」
「ぐさっ」
「柏崎くんってなんかこう…うるさいよね」
「オブラートに包んでるつもりなら間違いだぞさりち」
なんとも言えないこの感情を私の語彙力では上手く表現できなかったらしい。
まあうるさいのもほんとだからいいや。
