次に目が覚めたのはその日の夕方、5時過ぎ。
田舎の合宿所だから訪問診療のお医者さんが来てくれて、原因は栄養失調と寝不足。
点滴をつながれていて、すっきり起きれたのはそのおかげかもしれない。
「やってしまった…」
沢山寝たことで気持ちも落ち着き、体調も朝よりは楽になった。
それと共にヘルプで呼ばれた合宿で過呼吸を起こして失神という大迷惑を掛けたことがずしりと胸にのしかかる。
なんて謝ろう…
柏崎くん焦っただろうな、ごめんなさい。
きっと買い出し組3人にも連絡行っただろう。
また恭ちゃんと美紗に心配かけちゃったし、もう合わせる顔が…
「恭ちゃん…?」
「……よ、起きたか」
頭を抱えていたら入口で足を止める恭ちゃんを発見。
また怒られる…
「ごめん」
「いや、気づいてやれなくてごめん。咲鈴と美紗は意地でも朝練の間寝かせとくべきだったな」
「そんな…っ、私が貧弱なあまりに」
「色々重なって寝れてないのに合宿誘ったの俺だし、あの時柏崎と2人にしなきゃよかった」
二人の仲がこれ以上険悪にならないようにそれは否定しておいた。



