夏恋サテライト


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「まだ3日目か…長いなぁ〜」


「強豪校って感じ、すごいねみんな弱音も吐かず」




合宿が始まってから早3日目。




洗濯物を干す私たちの少し先でランニングをする部員たち。


ちなみにまだ朝の6:30。




7時に朝食だからもう少しでランニングは終わりだと思うけど、筋トレから始まって今日の練習はもう2時間近くやってるんじゃないかな。



マネージャーふたりは朝ゆっくりでいいよって部長さんに言われたけど、さすがに私達も申し訳ないから同じ時間に起きている。




でもこんな生活ももう3日目ということで、疲労もすごければ起きるだけでギリギリ。


毎日運動しかしてないあの人たち何者なの…?




「咲鈴が来てくれてよかったよ、ほんとに」


「美紗のご指名って言われたらそりゃ来ちゃうよ」


「こんなに痩せて!クマまで作って!合宿終わりまでにちょっとマシにしてよね」


「この生活じゃ無理かなぁ」




棗に連絡をしてから合宿開始まで、特に予定のない私はずっと家にいた。



一人でいるとやっぱり考えてしまって、時には泣いてしまって食欲もだんだんなくなって


両親に無理やり外食に連れ出されてもサラダしか食べれなかったな。



でもこのままいけば夏川さんの美スタイルも夢じゃないかも、というくらい良くも悪くも体重は落ちていった。