【咲鈴side】
――
「……咲鈴?咲鈴…っ!!!」
教室に1歩足を踏み入れれば美紗が一目散に駆けつけた。
そして勢いそのままに私に抱きついて、ぎゅっと締められる。
クラスメイトからの視線には気づかないふりをした。
「美紗…くるしいよ、」
「ばか…!心配したんだから!私も恭ちゃんもみんなも!」
美紗は涙を浮かべていた。
怒ってる。
私のために、ううん。私のせいで怒らせて泣かせちゃったんだ
大事な親友を。
「…ごめんね、もう大丈夫だよ」
へらっと笑って見せればなぜか美紗の大きな瞳から一筋の涙がこぼれ落ちた。
3日ぶりに学校に来た。
3日間、恭ちゃんからも美紗からも大量に連絡が来ていたけど、全部無視していた。
…棗からも着信とメッセージが来ていたけど、見る勇気すら出ずに未読のまま。
3日ぶりに来たのは、今日が夏休み前最後の登校日だから。
それ以外の何物でもない。
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「……咲鈴?咲鈴…っ!!!」
教室に1歩足を踏み入れれば美紗が一目散に駆けつけた。
そして勢いそのままに私に抱きついて、ぎゅっと締められる。
クラスメイトからの視線には気づかないふりをした。
「美紗…くるしいよ、」
「ばか…!心配したんだから!私も恭ちゃんもみんなも!」
美紗は涙を浮かべていた。
怒ってる。
私のために、ううん。私のせいで怒らせて泣かせちゃったんだ
大事な親友を。
「…ごめんね、もう大丈夫だよ」
へらっと笑って見せればなぜか美紗の大きな瞳から一筋の涙がこぼれ落ちた。
3日ぶりに学校に来た。
3日間、恭ちゃんからも美紗からも大量に連絡が来ていたけど、全部無視していた。
…棗からも着信とメッセージが来ていたけど、見る勇気すら出ずに未読のまま。
3日ぶりに来たのは、今日が夏休み前最後の登校日だから。
それ以外の何物でもない。