またキミに会うために~1400年の時を超えて~

「優花殿」

「んっ」

 優しく肩を叩かれる。
 ゆっくり目を開けると、辺りはもう薄い紺色になっていた。

 やばい、寝過ぎた。

「ごめん。重かった?」

「重くはない。だが見せたいものがあってな」

「見せたいもの?」

 外から掛け声が聞こえると、輿がゆっくと下ろされるのがわかる。

「休憩致しましょう」

 そして塩谷さんが簾を上げてくれる。

「ありがとう」

「さあ~」

 皇子に手を引かれて外に出ると、頭上には青白い月と金色の星が輝く。そして目の前には、その光りを映し出す黒いベールが揺れている。