「優花ちゃん?」 ハッとして振り返ると、麻美が小首を傾げている。 「どうしたの? ボーッとして」 「いや。葉が揺れて……」 「え?」 「あ、いや。何でもない」 麻美の怪訝そうな顔を見ながら、生物学の先生が言っていたことを思い出す。 __私達が気づかないだけで、地球は動いている。 そうだ。 きっと、それだ。 地面の振動で、紅葉は風がなくても揺れていたんだ。 うん。きっとそう。と、自分に無理に言い聞かせる。 しかし、あんなに揺れるものなのだろうか。と、考えては背筋が冷たくなるのを感じた。