私はすでに秋の風景を思わすような、帰り道にただ、ただ、佇んでいる街路樹を見ていた。
何でこんなにも時は早く過ぎるのだろうか。まだ入学した頃に戻りたい。
あのころに戻って、先輩ともっともっと仲良くなりたい。
時既に遅し、もう引退した後なんだ。・・・・・・・先輩。
どうして彼女つくらないんですか?どうして___・・・・
「優ちゃん!!!!!!」
後ろから全速力で自転車をこいできた。誰・・・・?
「えっっ・・・先輩???!」
「はぁはぁ・・・・・優ちゃ・・・・・」
先輩は息切れで何を言ってるか分からない・・・・でも・・何で?
「今日・・・・はぁはぁ・・・誕生日だって???ッ・・・・」
そういえば・・・・今日・・・私の・・・・
「9月・・・・3日でいいんだよね???」
「はい・・・・でも何で・・」
先輩はバックから何かを取り出した。
「はい。どうぞ」

