香織はすべて私が考えてることを悟ったんだろう。



「でも智志くんいいこだったよね?」



「うん・・・優しかったし・・・・」




私たちは体育館に続く長い廊下を歩いていた。



すると


「あっ!香織!あんたこっち!優はあっち!」

これまた大親友の木下 綾香。


「こそあど言葉じゃ分かんないよー(笑)」



香織が言った。確かに。




「まぁうちがあっちだからさ。」




「じゃあ私こっち?」




((ブフッ))


やっぱりこそあど言葉になってしまうのだった。


私たちは自分の位置が判明し、そこに並んだ。