「先輩が好きなのは知ってる」 「じゃあ何でっっ!!」 「どうせ卒業したらあんまり会えなくなるんだよ?」 その言葉が妙に胸にささる。 「あんたには関係ないでしょっ・・・きゃあっ!!」 私は武道館の壁に追いつめられた。 「関係あるよ。好きなんだからさ。」 「やだ・・・どいてってば・・・」 亮は私の手を離さない。 強い力で、強い眼差しで私を見つめている。