この日は夏なのに太陽が一回も顔を出さず、半袖だと少し冷える日だったのだ。 なのに・・・・・ 私は、自転車で全速力で長森先輩の家に向かっている。 寒いのも当たり前なのである。 「てぃぅか・・・・先輩の家遠ッッ;」 私は自分の足が棒のようになっていくのを身をもって実感した。