「君だけに話すけどっぽいカンジで、自分のつらかった過去と将来の夢を語るんだよね」
「腕枕ででしょ?」
「そーそー」
「王道だね、女たらしの」
「うん、王道だなぁって思いながら落ちてしまった」
「プロハンターだからなぁ、向こうは」
「そして獲物を射止めると満足しちゃうんだよね」
「それでバイバーイ、と」
「はい、そのとおりです」
「ま、恋はデザートだからさ」
「?」
「仕事はご飯で、子育てはおかず、なくてはなりません。デザートはなきゃないでがまんできる」
「あまいもんは大好きだけどねぇ」
「うん、大好き。心が豊かになるよね」
「たまーにあるから余計うれしいのかも」
「そうだね。いつもじゃ飽きるよね」
「いや、飽きないよ。くせになる」
「あ、そっすか。私はたまにでいいです」
「はぁー。私は毎日デザートが欲しいなー。と、思いながら、ご飯とおかずのみで生きてくよ」
「ま、そのうちまたゴージャスなデザートがやってくるよ」
「いや、ささやかなのでいいです」
「ですね。ほんのり甘いものがちょっとだけあるといいですね」
「ですねー。ま、あせらず待ちましょう」