哀しみのアンジー
「で?なにがそんなに哀しいわけ?」
「んー、なんだろ。いわゆる失恋?」
「たった2週間でか?」
「そ、あれからたった2週間」
「はっきりふられたの?」
「んー、なんか雰囲気でわかるじゃん。ああ、もう会わないんだなぁって」
「だいたいなんでそーゆーことになったわけ?そんな若いコと」
「いわゆるなりゆきでさ。
   送っていきますよ
   あら、ありがとう
   ごはんでもいきますか?
   そうですね。おなかすいたし
みたいな。んでいろいろ話してて、すごい気があってさ。年齢と性別を越えた友達!みたいなカンジだったんだけど、車で二人っきりになったら所詮男と女だったってわけだ」
「誘われるままに?」
「てーか、どうぞ誘ってください、ってシチュエーションつくったの」
「じゃあ確信犯じゃん」
「まあそうなんだけどねぇ。後でつらくなるのは自分だってわかってたんだけど、やっぱ止められなかったんだよねぇ」
「いくつ年下なの?」
「15」
「うぉーやるなぁ。26?」