七瀬がみーこに呼び出しをくらっていた。

告白、かな……?

本当にそうなのだとしたら、すぐに付いて

行った七瀬は、十中八九告白を断らないだろう。

はぁ……。

何も話すことなく屋上へと歩いていく二人を

見つめて、さっきから何度目かわからない

ため息をつく。

「私、何してるんだろう……」

こんなことして……七瀬に嫌われちゃうかも

しれないのに……。

『泣き虫』

そう言って笑う七瀬の顔が頭に浮かんで、

私の頬は自然と緩んでいく。

……いや、七瀬は私を見捨てない……よね。

大真面目な顔で私に元気を与えようと、

冗談をたくさん考えていた七瀬。

そんな七瀬が私を見捨てるとは思えない。

思いたくない。

やっぱり追いかけるのはやめよう……。

そう思った直後、バンッと音がして、屋上の

扉が勢いよく開き、みーこが