余命宣告されていたクラスメイトは、強くて弱かった。

それをしない俺は、馬鹿なのか?

春日も今まで話したことがなかった男子に

こんなことを言われると思っていなかったのか、

怪訝そうに俺を見ていた。

「それ、七瀬に得がないじゃん」

確かに……。

でも、あんなことを言ってしまった手前、

今更確かに得はないですね、なんて言えなかった。

「ある!」

「えぇー?じゃあ何が得になるの?」

「え⁉︎それは、あれだよ……その……」

やばい。

咄嗟に言っただけで、春日乃亜のいう通り俺に

得はない。

「どれよ」