それからしばらくして
『…う〜ん』
あれからどれぐらい経ったんだろう?
私は寝ては起きて、寝ては起きての浅い眠りを繰り返していた
熱っぽい感じも無くなり、体はだいぶ楽になっていて
特に起きるわけでもなく、ゴロゴロと何度も寝返りをうっていた
ゴロンと横たわりながら、やたらとでかい窓から外の景色に目を向ける
『吸い込まれそう……』
何度見ても変わらないネオンの輝き、鮮やかな外の眺め
空には星がチラホラ輝いていて
ずっと眺めていると自分も空と一体化になった錯覚に陥るほど
『……』
この外の眺めは不思議と心が落ち着くな…
そういえば
ブラウンは元気にしてるかな?
ご飯は余分に用意しておいたからその変は大丈夫だとは思うけど…
一人で寂しがってない?
すっごい寂しがりやだからなブラウンは…
ちゃんとご飯食べてればいいけど……
明日家に帰ったら今日の分まで思いっきり構ってあげよう
てゆうか、今何時?
ふと、時計に目をやった
もう夜の10時を回ったところか……
やけに静かで時間の感覚がなくなってた
あれからあの男は一向に姿を見せないけど何やってるんだか?
ま、いない方が平和だし
出来ればこのまま私の前に姿を現さないでもらいたい