『は?』
『お前何も食ってないだろ?』
『え』
『お前の顔色見ればそんなもんすぐ分かる
食欲が無いのは分かるけど、食うもん食わないと治るもんも治らねえぞ』
陽生はそう言うと私の頭を軽くポンっと叩いた
そういえば昨日から何も食べてないかも…でも
『別にいい……
1日2日食べなくたってそんな簡単に死なないし』
それに、もしそれで死んだとしてもそれが私の運命だと思って受け入れる
『だいたいあんたにいちいち指図される覚えは無い』
『……』
私は陽生から視線を逸らした
重い沈黙
けれど反らした視線はすぐ、また陽生に向けることになる
『…ふ~ん。あっそ
じゃあ俺が無理やりにでも食べさせてやるよ』
『えっ?』
その言葉と共に突然陽生の顔が近づいてきたと思ったら
その瞬間肩をぐいっと引き寄せられた
『ん…んっ!?』
えっ…
ちょ、ちょっと!?
気づいたら、私の唇は陽生の唇に少し強引に塞ぎ込まれていて
『ちょっ…!』
なに!?
驚いた私は慌てて陽生を押し返そうと手に力を入れた
けれど、逆にその手を掴まれてそのままベッドに押し倒されてしまった
『ちょっ…んっ!』
必死で逃れようと体をねじるけど、熱のせいもあってか思うように力が入らない
その間にも陽生はお構いなしに私の口の中を食べつくすかのように攻めたてる
もう!
何考えてんのよこの男は!!



