甘い体温


て、あれ?


そういえばここはどこ??


さっきまでは確か病院にいたはず、それなのに…


不思議に思った私は勢いよく体を起こした



『!!』



部屋の周りを見渡して目を見開く私



やられた…



『果歩?』



私の様子に少し驚いた表情を浮かべる陽生


そんな陽生に向かって私は睨みをきかせた



『何で私がまた此処にいるわけ?
どうしてまたこのホテルにいんのよ!?』



なんでこんな事になってるわけ!?



『は?覚えてねーの?』


『何が?』


『お前…うちの病院来て倒れたんだよ…』



そう言うと何故か呆れたようにため息を吐いた陽生


『え、倒れたって私…あ!』


陽生の言葉に記憶が少し蘇る



そうだ…私…