あなたが隣にいてくれるなら
私はどんなことでも頑張れる
そんな気がするから
…だから……
“ありがとう”
もう迷いなんて、これぽっちもなかった
自分でも驚くような笑顔を私は陽生に向けた
そして両手いっぱい伸ばすと、今度は私の方から陽生を思いっきりぎゅっと抱きしめた
『もう、後悔しても遅いからね』
私は決意に満ちた表情で、陽生を見上げる
『ふっ、誰が後悔なんかするかよ、死んでもありえねぇ』
『言っとくけど途中で嫌になっても、返品不可だよ？』
『ははっ、上等だよ、逆に俺が返品されないように気おつけないとな』
『陽生？』
『ん？』
『大好き』
もうこの気持ちだけは、絶対誰にも譲れない
陽生に会って、本当の愛が何か分かった気がするの
人を愛することの喜びを、私は初めて知ったんだよ
