この男の真意が読めない


『何…企んでんのあんた?』


私はまた無意識に眉間に皺を寄せていた


『悪いけど、私はだれの指図も受けないし、誰の物にもならないの!』


冷たい、感情のこもらない表情で陽生を見上げた


『一度寝たからって、自分の物扱いされちゃ困るんだよね…
私そういうのが一番嫌いなの!
だから、他あたってくれない』



私には誰も必要ない


下手な独占欲ほどうっとおしいものはない


だから…



『あんたとはこれで終わり!
もう二度と会うこともないから!』


もう二度と会いたくもない!


『分かったら早く私の上から退いてくんない』


もう私にかかわらないで!!