甘い体温



『お前も一緒に連れていく』



『…えっ?』


『その時はお前も一緒に、ボストンに連れていく』



再び私に投げかけられた、陽生の力強い声


その声に、言葉に、私の瞳は瞬きを忘れ



『お前を一人にはしない』



陽生の額が私の額に優しく重なる



『もうこの先ずっと一人にはさせないから……だからさ……』



その言葉と共に、陽生の瞳がキラッと優しい色を宿した





『ここで一緒に俺と暮らそう』





私を包み込むように



陽生の腕が、再び私の体を優しく抱きしめた