甘い体温


それでも私は負けじと陽生を睨みつけた


『い、いきなりなにすんのよ!まじで最低!!
もう本当にいい加減にして……』


『…るな』


『え?』


だけどその声と共に、逆に私を鋭く映し出した陽生の瞳




『もう、他の男と寝るな』




突然告げられた陽生の言葉に



――えっ?



と私は思わず目を見開いた



今何て……?



『…あんた何言ってんの?』



この男の言葉の意味が分からなくて私は首を傾けた



『ご飯ならいくらでも俺が食べさせてやる!
それだけじゃない!お前が望むなら何だってしてやるよ!だから…』


陽生の真っ直ぐな視線が私の瞳に突き刺さる



『もう、俺以外の男と寝るな』



ドクン!




まただ


またこの瞳


なんで


なんでそんな瞳で私を見るの?


それはまるで


私の全てを見透かすようなそんな隙のない瞳