甘い体温


すると気のせいか、さっきより、陽生の私の腕を掴む力が強くなったきがした



『ご飯食わせてくれる奴なら誰とでも寝るのか?』



陽生の低い声が私に向けられる


だから何なの?


なんであんたにいちいちそんな事答えなきゃいけない訳?


てか、さっきから一体何がしたいのこの男?


もういい加減、うざい!


『だったら何?別に私が誰と寝ようがあんたには関係ないでしょ!?
それにあんたもその中の一人にすぎな……んっ!?』


その瞬間、言葉を遮られるように突然唇を塞がれた


『!!』


これ以上なにも話せなくさせるかの様な強引な陽生のキスに


『ちょっ……んっ!!』


必死で逃れようともがいても、力強く陽生に押さえつけられてびくともしない


私はもうされるがままの状態で


陽生のキスから開放された時にはもう力無く息をするのがやっとだった