甘い体温


『…え、…約束?』


思わず顔を上げた私に、陽生は突然真顔になると、私の瞳を真っ直ぐ見つめた



『もう二度と黙って俺の傍から、いなくならないって約束してほしい』


『えっ』


『もう絶対黙っていなくならないって…』



陽生はそう言って目を細めると、また驚く私の頬に手を当てた



『一人じゃ寝れないのは俺の方なんだよ』


『えっ』


『お前が居ないと安心して寝れやしねー』


『はる……』


『情けねー』


『……』


『もうあんな思いはたくさんだ』



切なそうに顔を歪ませた陽生が、私の顔から手を離し、体を少し抱き寄せた



『もうお前がいないとダメみたいだな、俺……』



最後に一言呟いた陽生が指で私の頬をそっとなぞり自称気味に顔を崩した


不意に目を伏せたその表情が、あまりにも切なそうで、はかなげで



『だから約束してほしい』



重なるぬくもり


私の額に自分の額を重ねた陽生がとても愛しくて


愛しくて、愛しくて


たまらなく可愛く思えて……



『陽生……』



陽生の額の微熱を感じながら、私の口から堪えきれずクスッと笑みが零れた