『果歩って意外と涙もろいのな』
『えっ』
ビックリして思わず瞬きした時には、私は陽生の膝の上に跨るように座らされていた
『はる…!?』
慌てて顔を上げた私に、陽生は嬉しそうに口を緩めて目元に溜まった私の涙を親指でそっと拭いとった
『そんなに泣けるほど俺のこと好きになっちゃった?』
『え…』
『そんなに俺のこと好きなの?』
陽生は“ん?”と少し首を傾けながら悪戯に問いかけてくる
そんな陽生に“な!”と目を見開き思わず体を後ろに引こうとしたけれど
がっちり腰に陽生の腕が巻きついているから身動きが取れない
ていうか、逃げられない
『…あの……』
そんな私に追い打ちをかけるように、陽生の手が私の頬を滑らすように撫でるから
抵抗できず、かぁ〜と一気に顔が熱くなり陽生から目を逸らして俯いた
『ふっ、ったく…暫く見ない間にいい女になっちゃって…』
陽生は楽しそうにクスッと笑う
「本当、お前には参るよ…」と、こめかみから私の髪をすくいながら笑みを浮かべた
『でも…』
次の瞬間、何故か陽生は言葉を詰まらせると、私の髪を撫でていた手を止めた
『これだけは約束してくれないか?』



