『私…陽生に酷いこと言ったよね…』
ポツリ私の声が、静かな部屋に零れる
その言葉に陽生の瞳が一瞬驚き、瞬きをしたのが分かった
陽生の口が私を見つめながら何か言いたそうに動こうとしたけれど、それを遮るように私は陽生に言葉を続けた
『ごめん…私、陽生のこと沢山…傷つけた…』
“もう二度と私の前に現れないで”
あの時の事を思いだすと、胸がズキンと痛む
『いつも陽生は私のこと真剣に考えて、見ててくれたのにね…
陽生の気持ちはいつも真っ直ぐで、温かくて、ちゃんと私の中に響いてた、伝わってたのに……それなのに私……』
自分のどうしようもない弱さで、陽生の真剣な思いを踏みにじるようなことした
陽生の気持ちをなかったことにしようとしたんだ
『最低だね、私…』
本当に最低だよ……
『大切に思ってる人から傷づけられることの痛みがどんなに苦しいものなのか、私が一番よく知ってるはずなのに…』
それなのに私は大切な人を傷つけた
辛い思いさせちゃったんだ…
『本当にごめんなさい』
そんな自分に心底嫌気がさす
もう、どうしようもなく…



