甘い体温



私の体中にキスを落とす陽生の愛撫を受けとめながら


私の息は断続的に苦しく漏れ


静かな部屋に2人の吐息が混ざり合う


そして……



『…かほ……』



と囁かれた声と共に唇が深く重ねられ


ソファーがギシッと音を立てたのと同時に


ぎゅっと抱きしめられて背中が仰け反る感覚


体中いっぱいに愛しさが込み上げて


耐え切れず私は陽生の背中を思いっきりぎゅっと抱きしめた


それに応えてくれるように陽生も私を抱きしめ返してくれる


重なり合う肌が気持ち良くて


溶け合う体温がどうしようもなく嬉しかった