甘い体温



『俺がずっと傍にいてやるから…』


そう言うと、直輝は再び私の唇を塞いだ


さっきのキスとは比べ物にならない程の、優しいキス


直輝の気持ちが、痛いほど伝わってくる、そんなキス


そして直輝は、触れるだけのキスをすると、少しだけ顔を離し、こう言った


『忘れさせてやる』


『えっ…』


『俺があんな男のことなんか忘れさせてやる…だから…』


直輝の真っ直ぐな瞳が、鋭く私の瞳を射抜く




『俺のになって…』



『…なお……』



私の言葉は、直輝の3度目のキスによって遮られた


『…っ……』


その瞬間、全身が痺れる感覚に襲われて


私はとっさに直輝のシャツの袖を、ギュッと握りしめた


さっきより一層激しい胸の苦しさに、体が麻痺し、言うことを効かない


直輝の熱いキスに、何故か瞼が熱くなるのを感じた



……どうしたらいいの?



私は直輝のキスを受け止めながら、必死に自分に問いかける


もう自分がどうしたいのか分からない


私は一体、どうしたいの?


その言葉が頭の中で、何度も何度も私を攻め立てる


その間も直輝のキスは容赦なく続き…