甘い体温


直輝ははっきりとした声でそう言うと、私のこめかみから髪をそっとすくい上げた


『本気で…言ってるの…?』

『ああ…ずっと…

ずっとお前が好きだった』


直輝は再び震える私を、強く抱きしめた


抱きしめられた瞬間、直輝の激しい鼓動が私の体に伝わる


――…ずっと好きだった


その重みのある切ない言葉に、直輝が本気なんだと私はようやく、理解することができた


けれど、理解したとたん、何故か私はもう何も言えなくなってしまった


そして苦しくなった


いろんな感情が混ざった…言では言い表せない程の苦しさ



『好きだ…』



直樹はかすれた声でもう一度耳元で囁くと、体重をかけ、私をその場に押し倒した


さっきの強引な態度とは違って驚くほど優しく…


『……』


フローリングの固くて冷たい感覚が背中を襲う


直輝は私の両手を私の顔の横で固定すると、こちらを真っ直ぐ見下ろしてくる


そんな直輝を、私は息を殺しながら見つめ返した


『三月…』


直輝の右手が、そっと私の頬に触れる


『こんなふうにずっとお前に触れたかった…』


私の頬を撫でながら、直輝の口が優しく動く


『ずっとお前が欲しくてたまらなかった…』


直輝は私の頬から唇に親指をずらすと、優しくなぞった