甘い体温


一人でいると、陽生の事ばっかり思ってしまう


もう考えたくないのに


時間が経てば経つほど、その思いは強くなる


もう寂しくて、おかしくなりそうなほど


どうにかしてそんな持ちを紛らわそうと、誰かといても


他の男といても、孤独は消えてくれなくて


それどころか


一人でいる時より、よっぽど惨めで虚しさだけが募っていく


私の真ん中が、どんどん空っぽになっていく



まるで中身のない人形のように――…



どうして


どうしてなの


私はただ


ただ前の私に戻りたいだけなのに


どうしてよ


苦しくてたまらない




…陽生……




その瞬間、脳裏に陽生の顔が浮かび


苦しさに耐え切れず、私は握り締めていた手を緩めると思わず携帯を開いた