甘い体温


私の言葉に、一瞬目を見開いた受付嬢だったけど


手に持っていた封筒を見せ、事情を簡単に説明すると、不思議そうな表情を浮かべながらも、すんなりと病院の中に通してくれた


中に入ろうとした時、「椎名先生の妹さん?」と不意に尋ねられ


なんて答えようが迷ったけれど、面倒くさかったし、いろいろ聞かれても困るから「はい」とあえて否定するのうをやめておいた


そんなやり取りに少しほっとしながら、病院の中に足を踏み入れた私だったけれど





まさか



まさかこの一歩が私の気持ちを揺るがせ壊してしまうことになるなんて



この時の私にはこれっぽっちも知るよしもなかった