甘い体温


『…ふ〜ん』


すると私の表情で何かを感じとったのか、陽生もまた無表情になった


気のせいかなんとなく眉毛が寂しそうに下がった気がした


でもそれは一瞬だけ



『じゃあせっかくだし
お言葉に甘えて今夜は楽しまないとな♪』



陽生はまた目を細めて笑うと再び私の唇を塞ぎ始めた


さっきよりも少し強引に


そして唇から私の耳に唇を移動させて甘噛みすると


耳元とで低く甘く囁いた



『ベッド行こうか』



陽生はそう言いながら私の頬を撫で甘い視線を送る



『好きにすれば…』



私も負けじとそんな陽生に鋭く視線を返した



『ふっ、了解』



その言葉を合図に、陽生は私を軽々と抱きかかえると隣のベッドルームへと運び込んだ