甘い体温


『一人で大丈夫か?』


『え?』


再び私の頭を撫でる陽生の手


その手の温かさを感じながら、私は思わず苦笑いを浮かべた


一人で大丈夫かって…



『子供じゃないんだから…』



一体私は陽生の目にどんな風に映ってるのだろうか?


心配してくれるのは嬉しいけど、ちょっと過保護過ぎない?


まぁ、そう思いつつも、本当は内心少し心細かったりしたりして


そんなことを思う自分に逆に呆れてしまう



『はは、だよな悪りぃ…でも、何か困った事があればいつでも俺に連絡しろよ?
すぐに飛んで帰るから』


『別に…そんなに無理しなくていいよ』


『いいから、絶対俺に連絡しろ、遠慮なんかするなよ?分かったか?』


『……』


『返事は?』


『…はいはい』



ったく…しょうがないなぁ…


嬉しさを隠しつつ、私は投げやりに返した


『それより、陽生こそ大丈夫なの?』


思わず口から出てしまった私の言葉に、再び陽生の手の動きが止まる


『そんなに今忙しいの?』


『え?』


『仕事…』


『…ああ』


そう言えば、これさっきも聞いたっけ?