甘い体温


陽生はそのことどう思ってるんだろう


私とのこと…どんなふうに考えてる?


きっと陽生のことだから、何かしらちゃんと考えはあるんだと思うんだけれど…


今度、聞けたら聞いてみようかな?


でも何か…そう思いつつも、聞くのが怖い気もする


陽生がなんて言うのか少し怖いと思ってる私がいる


聞きたいような聞きたくないような…


やばいな…


いつから私こんなに臆病者に成り下がってるわけ?


本当らしくないな…私


もっと、しっかりしないと


なのに


今まで気にも留めなかった不安が次から次へと私の中からわき出てきて、自分でもどうしていいか分からない


なんかこういうのを憂鬱って言うのかな…


はぁ…


あ~どうしよう、なんか無性に陽生の声が聞きたくなってきたかも


陽生のあの落ち着いた低い声聞いたら安心出来そうな気がするのに……









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『…果歩』


『……』


『おい、果歩?』



え?



突然頭上から声が降ってきて、思わず私は顔を上げた



『…陽生!?』