『ふふ、三月さん、なんか変わったね』


『え?』


ソファーに座り、物思いにふけっている私に、突然隣の後藤が声をかけてきた


その声に、ソファーにもたれてた体を少し起こすと、私は後藤を見つめる


『変わったって…何が?』


思わず問い返した私に、後藤は何故か優しく笑いかけてきた


『う〜んとね、なんか可愛くなった』


『は?』


予想もしてなかった後藤の言葉に、思わず間抜けな声を出してしまった


『……きゅ、急に何よ//』

『はは、実はちょっと前から思ってたんだよね〜
なんてゆーか、顔つきが優しくなったっていうか、雰囲気が穏やかになったっていうか…』


後藤はう〜んと考える仕草をみせて、改めて私を観察するように見つめてくる



『そう、まさに恋してる顔って感じ♪』


『はあ?』



自身満々でそう口にした後藤に、私は思わず目を丸くしてしまった


『……』


恋してる顔って…どんな顔よ…


そんな顔あるの?


まったく想像がつかないんですけど…


てか私って、そんな訳の分からない顔してんの??


後藤の意味不明な言葉に、思わず私は眉間に皺を寄せていた


するとそんな私を見て、後藤が可笑しそうに口元を緩めた