なんかあっと言う間だったな


腰掛けてるソファーに深く持たれかけながら、ふと、この前のことを思いだしていた


私が陽生を好きだと気付いた日、私達は何度も何度も体を重ねた


夢中になって私は陽生を求めてた


陽生に触れたくて、触れて欲しくて


ただそれだけで


私の中にはもう、それしかなくて


自分で自分の気持ちのコントロールができなかった


頭の中が真っ白になって、目の前の陽生以外、何も考えられなくて


気づいた時にはとっくに年は明けていて、眠りにつく頃には初日の出が顔を出していた


陽生の温かな胸の中で、何とも言えない安心感に包まれていた


あんなに気持ちが満たされたのは生まれて初めてで


陽生が好きなんだと自分の中で認めたとたん


陽生に対して今までずっと心の奥底でモヤモヤしてたものがすっと去って、驚くほど軽くなっていた


人間、自分の気持ち次第で、こうも思いや考えが変わるものなんだと改めて思い知らされた


まさか自分があんな行動をしてしまうなんて、今、冷静になって思い返してみると、かなり恥ずかしい



顔から火が出そうだ…


けれど、それでも……



やっぱりこうやって振り返ってみると、すごく楽しかった


夢のような3日間だった気がする


あの時触れた、苦しいほど感じた陽生のぬくもりを思い出すと、それだけで私の体が一気に熱くなる


本当、もう自分でもどうしようもないと思う


こういうのを恋してるっていうの?


だとしたら、柄にもないな…私