『…っ…んっ……』
陽生の唇が、あらわになった私の首筋を直接伝って、鎖骨へと舌を這わせる
背中には陽生の指先をリアルに感じて、ビクッと体が強張ばる
陽生がほんの少し触れるだけで、ありえないぐらい敏感に反応してしまう私の体
陽生によって与えられる容赦ない刺激に、私は思わず陽生のシャツを握り締めていた
それに気づいた陽生が私の胸元から顔を上げ、私の体をグッと引き寄せた
『もっと俺を求めて』
『え…』
目線がまじわり、思わず息を呑む
『好きだよ、果歩』
目を見開いて驚く私にそれだけ言うと、陽生は再び私の唇を奪うように塞いだ
『…っ…はるっ……』
必死に何度も陽生の名前を呼ぼうとしても、その声は陽生の口の中に吸い込まれてしまう
もう、呼吸すらまともに出来ない
陽生が私の中で動くたび、触れるたび、今まで感じたことのない嬉しさがこみ上げてくる
重なり合った肌が、温かくて切なくて、どうしようもない
もう、私の瞳からは次から次へと熱い涙が溢れて止まらなかった
ああ…どうしよう
こんなにも私を求めてくれる陽生が、愛しくてたまらない
次から次へと溢れ出てくるこの感情をもう抑えられない
もうこの気持ちを、気づかないふりなんて出来ない
――もう自分の気持ちを誤魔化すことなんて出来ない
私
私は
陽生のことが好き
好きなんだ――…。