しばらくして、部屋をノックする音と一緒に料理が次から次に運ばれてきた
スープやらサラダやらお肉、フルーツがテーブルの上にわんさか用意されて、食べ切れないほどだった
誰がこんなに食べるんだよ
これだから金持ちは…
と思いつつもも
ま、自分のお金じゃないし
と開き直って黙々と目の前の料理に手をつけた
食事中、私の向かいに座る陽生が時々話しかけてきたりしたけど
適当に相槌をうってその場をやり過ごしていた
『それ美味しい?』
食事も終え、ソファーにもたれてテレビを見ながらデザートのシャーベットを食べていた私に、陽生はビール片手に私に問いかけてきた
『普通に美味しいけど』
私はそんな陽生にそっけなく答えるとシャーベットをスプーンですくってまた口の中に入れた
『それ一口ちょうだい』
少し甘えた口調でシャーベットを指で合図する陽生に
『……』
はぁ…
私は少し面倒に思いながらも、陽生にシャーベットを差し出した
だけど……
『違うこっち』



