『果歩ちゃん、君…面白いね』
『へ？』
『うん、いいよ…いい、俺、ますます気に入っちゃった』
亮は何か面白い物を見つけた子供のような顔して、私に笑いかけてきた
？？
私はもう、亮が何を言ってるのかまったく理解が出来ず、首を傾げるばかりで
だから何？
この人は結局、何が言いたいわけ？
そんなことを考えていたら
突然陽生が私と亮の会話に、割って入ってきた
『こいつに惚れんなよ』
はっ？
少し低めの陽生の声が私の耳をかすめてたので、ビックリした私は陽生の方へ顔を向けた
見ると、さっきとはうって変わって、真面目な顔した陽生が亮をじっと見すえていて、さらに驚く
……陽生？
思わず目を見開くと
『おい聞いてるのか、亮？』
『……』
何も答えない亮に、陽生は再び言葉をかけていて
そんな陽生をしばらく無言で見つめていた亮が、不意に口を開いた
『…さあ？それはどうかな？男と女の間にはいつも予想外なことが起きるもんだしなあ…
悪いけどそんな約束はできないな』
いかにもわざとらしく、挑発的な口調で亮はそう言うと、亮はフッと顔を崩した
『…ふ～ん』
そんな亮の態度に、陽生も怯むことなく、マジな顔つきで見つめていて…
いつの間にかピリピリし始めた、ただならぬ２人空気に、私は思わず焦りを覚えていた
…ちょっと
なによ、この急な展開は！？
しかも、私の意見は無視だし…
私は少し戸惑いながら、交互に２人の顔を見合わせた
